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千葉県で納税者の権利を擁護する団体・千葉税経新人会

士業の方からの電話でのお問い合わせはTEL.043(252)0001

千葉県千葉市稲毛区宮野木町1057-1ドットコム2階

2022年 第49回 千葉税経新人会 定期総会

2022年7月の千葉税経新人会の定期総会の様子です!

会長含め、各幹事からの一年間の活動報告。
コロナなんかに負けずに歯を食いしばり乗り越えましょう!と

ヤマザキ厚生年金会館でコロナ対策をしながら実施しました。

吉嶋税理士会員がコロナ検査をしてくれました!おつかれさまです。

久しぶりにお会いする先生も、あ−大好きな先生ともお会いできました!



臨場とZOOMでの開催!



来賓の先生方もこのコロナ禍の中でご参加をいただきました。感謝です。


第1号議案 2021年度活動報告及び決算報告承認の件 
わたくしたちを取り巻く最近の情勢について


(1) 戦争、弾道ミサイル、コロナ禍との共存の中で
ロシアがウクライナへの侵攻を開始し終焉がみえません。米欧の警告を無視し、ウクライナを自国勢力圏にとどめるべく実力行使に出たのです。北大西洋条約機構(NATO)・欧州連合(EU)への加入を探るウクライナ、東方への拡大を続けるNATO、ロシアはかつての帝国復活をめざしているようです。更に北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射しています。世界情勢は緊迫し日本の防衛についても改めて論争が沸き上がっています。

そして新型コロナの感染拡大を背景とした供給制約やロシアによるウクライナへの軍事侵攻や急速な円安で拍車がかかり、私たちの消費生活にも大きく影響を及ぼしています。小麦粉や原油などの価格が一段と跳ね上がり、世界各国で身近なモノの価格に大きな影響を及ぼしています。パンやパスタなど小麦製品の値上げはその一例で、木材、半導体不足で建築業その他多くのところで悲鳴をあげています。


新型コロナウィルス感染症に対しては感染対策の浸透やワクチン接種の拡大等によりコロナとの「共生」が進み社会経済活動は徐々に再開、活性化しつつあります。今年は幕張ビーチ花火フェスタ(3年ぶり)、東京湾アクアラインマラソン(4年ぶり)幕張メッセで東京ゲームショウ2022(3年ぶり)などの県内のイベントの再開が広がっております。
このような例年にない厳しい状況の中、会員の皆さまはいかがお過ごしでしょうか? まずは、会員皆様をはじめ、ご家族やスタッフ従業員の皆様におかれましてもご自愛のほど心よりお祈りしております。

岸田首相が看板とする「新しい資本主義」の実行計画と骨太の方針の原案がまとまりました。見当違いの「新しい資本主義」や「根拠なき積極財政」という言葉遊びの絵空事では日本経済はますます縮小し、国民がさらに窮乏してしまいます。今後の成長と安定を将来世代に着実に届け将来に希望を持てる「新しい資本主義」を実現の為の決意と行動を強く求めます。

(2) コロナ禍の中小企業への支援策について
経済産業省のホームページで中小企業の支援として「資金繰り」「設備投資・販路開拓」「経営環境に整備」というジャンルに分けて様々な支援策を実施しております。そんな中で雇用調整助成金の特例措置も更に3ヶ月の延長で9月末までとなりました。

全業種が対象のままで助成水準も変更せず、一時的な支援のはずの特性は延長繰り返していて成長分野への労働移動を阻害するなど副作用の懸念も強まっております。

また、22年の税制改正の目玉となっているのが“賃上げ促進税制”ですが、控除率は最大で40%となり、同制度を適用する申告を失念した場合には、私達税理士に対する損害賠償事故にも発展しかねませんので注意をしなければなりません。

そして、返済がスタートしている無利息の制度融資に向けて、顧問先様へは返済の為の資金繰り計画のお手伝いも重要な業務となってくると思われます。私たちは、ただですら厳しい状況にある顧問先を関与しております。今後もコロナショックによる倒産や廃業をさせないために会員同士が情報提供し合い、全力でサポートしていきましょう。

納税者と税理士とのつながりは、税法等の知識面だけでなく、不安定な状況に置かれた事業者への精神的な支えにもなる必要もあります。そして、コロナ禍共存の中で事業者が事業経営を継続するための支えにもなるべきでしょう。

(3) 税務調査の現状と関連税法の改正について
コロナ禍が長引く中で、税務署も今までのような税務調査手法から一転、内部調査に力を入れ、ピンポイントでの税務調査実施に変更をしております。現場に行かずに取引先などから資料を集めて、確信を持って税務調査を実行するスタイルに変更をしてきております。その結果、重加算税に近い事案に集中しているように感じます。

税務調査の強化法案
 22年度税制改正で、仮装隠蔽、無申告の納税者が主張する簿外経費については、その存在が帳簿書類等から明らかであるか、税務当局による反面調査によって確認できた場合を除いて必要経費損金の額に含めないという法案が成立しました。
仮装隠蔽、無申告のケースに限られるとしていることがポイントとして挙げられています。つまり新ルールが適用されるのは、@仮装隠蔽、無申告があり、Aその経費が帳簿に載っておらず、Bその支出を書類等で証明できない、と言う3つの条件の全てを満たしている場合に限定されていますが実際の運用はどうなるのか・・・。私たち税経新人会会員は益々、納税者の権利の擁護をする機会が増えることになると思われます。

インボイス制度のスタートと電帳法改正に伴う電子取引データへの備え
いよいよ23年10月からはインボイス制度がスタート予定です。私達の顧問先様でも大手ゼネコンと取引をしている会社やオークションを利用している中古車販売業者などから適格請求書発行事業者の登録依頼より順次登録作業が始まっています。また顧問先様の小規模外注事業者などへの説明は、各社長や会社関係者が話を進めていく段階です。そして、24年1月からは電帳法改正に伴う電子取引データの保存が義務化されますので、税理士としてのアドバイスも必要になってまいります。その過程で私達の業務も更に煩雑になり料金据え置きで業務量だけが増えることを懸念しております。

相続対策や顧問先様の高齢化に伴う認知症対策
既に施行されている民法改正で、配偶者居住権の新設、夫婦間での居住用不動産の贈与の優遇措置、預貯金仮払い制度の創設、自筆証書遺言の方式の緩和、自筆証書遺言の保管制度の創設、遺留分の権利の金銭債権化、遺留分の算定方法の見直し、相続人以外の者の貢献を考慮する規定の新設、成年年齢引き下げに伴う相続税や贈与税への影響など私たち税理士が納税者の相続税対策などにも大きな影響を与えるものです。そして、一年延長された事業承継税制の適用の有無の検討と特例承認計画書の提出などの説明や準備も必要となってきております。

私達のお客様も高齢化により社長等がある日突然、認知症になり「銀行でお金が下ろせない」「不動産が売れない」など、いざお金が必要なときに使えないといった現実をどう回避させるかなど切実な問題解決を事前に提案する立場でもあります。

(4) 新人会のコロナ禍での活動と税理士を取り巻く環境について
千葉税経新人会としてこの一年を振り返りますと、素晴らしい例会がいくつも実施できました。毎年恒例でもある坂野上満先生、大畑智宏先生や小田川豊作先生など権威のある講師の皆様を招聘することが出来ました。
今年の9月には、中央大学法科大学院教授の酒井克彦先生の例会も実施されます。限られた予算のなかで実施できたのは、研究部皆様の熱意と努力の賜物です。

実務問題検討会は、ZOOMでの実施で普段参加出来なかった方の参加なども多数あり、毎回活気のあるものとなりました。会員同士でのパソコン画面を通した談義で税務調査における有効なアドバイスなど受けられた・・・、という声もお聞きしました。今後は可能な限り臨場例会の機会を増やし、会員の皆さまと直接笑顔で交流できることを期待しております。今年の和歌山全国研も現地での開催が決まりましたので、ぜひ皆さまとリベンジ旅行でお会いできることを楽しみにしております。

最後に
最後に今期一年間会員皆様の絶大なるご協力に厚く感謝申し上げます。
毎回の例会で講師の方への依頼、会場の手配、参加者の認定研修団体として登録申請をしていただいた研究部会員皆様、自動引き落としに尽力された財政部の会員皆様、毎月交代で新人会ニュースの発行作業をしてくれた広報部会員皆様、また納税者支援部や制度部の先生によるインボイス制度の矛盾点の提言をするなどコロナ禍でも頑張っていただき、多くの会員皆様に支えられ一年間会務を遂行することができました。

私たちは千葉税経新人会を通して勉強や研究をして理解を深め、そして「こんな税理士がいるんだ」と実際に困窮している人と巡り会い難題を解決していく・・・、その繰り返しです。

長引くコロナの中で会員同士が協力し合い一層、税務、法務、労務等の研究をして厳しい中小企業の手助けを続けていきましょう。そして、コロナと共存をしていく時代の中でも少しでも楽しみをみつけ、笑顔で微笑みましょう。






成瀬先生からも貴重なご意見をいただきました。





長谷川名誉終身会長からも一言!



納税者支援部の岡澤先生も、いつも積極的に納税者の権利擁護のために日々の活動を実施しています!


上田先生、貴重なご意見をありがとうございました。

ご来賓の先生方からお祝いのお言葉をいただきました。


ご来賓の先生方からお祝いのお言葉をいただきました。

記念講演は千葉テレビ大林ディレクター様

絆徳経営のすすめの清水様



最後はコロナウィルス状況ですから、少人数での打ち上げです。




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